台湾に来る日本人観光客のほとんどが訪れるのでは、というほど日本人だらけの九份。
最初に行ったときは、日帰りでしたが、今回はすてきなゲストハウスを見つけたので宿泊してきました。
Booking.com の評価が9.4という、多分見たことがないハイスコアのゲストハウスです。
前回は台北市内から九份直行のバスで行きましたが、他の乗客は全員台湾人らしき人たち。
中国語以外の言葉は聞きませんでした。
今回は鉄道に最寄の駅に行って、そこからバスです。
既にバス停で待っている時から半数近くは日本人です。
九份へのアクセスは調べればいくらでも見つかるので省略します。
僕が泊まった九份のゲストハウス、ファーストストップバックパッカーズは日本人だけじゃなく、ほとんどの人が降りる九份老街(ジウフェンラオジエ)のひとつ手前の九份派出所バス停です。
この写真は駅から降りるバス停とは反対側ですが、この景色が見えるバス停でおります。
バスの運転手がpolice station と教えてくれましたが、
僕は二度目なので、そのバス停ちかくの景色を覚えていたのでブザーを押して停車してもらいました。
いっしょに降りたのは西洋人の女の子2人だけです。
早速景色の良い場所で写真をとり、彼女たちとはそこで別れて僕はチェックインに向かいます。
アクセスはこの写真でわかりやすく説明されています。
迷うことはないけど、急な階段をけっこうな距離降りていきます。
九份に行く人は宿する場合でも大きな荷物は前日宿泊ホテルにおいて、デイバックだけで行かないと大変な目に遭います。
急な階段を降りていく時からすばらしい景色が目に入ります。
あらかじめホテル予約サイトで見ておいたイメージ通りのゲストハウスです。
僕がチェックインした時には、巨大ブラが干してあって、この宿の人が巨体を誇る女性であることがわかりました。
レセプションに行くと、その巨大ブラの持ち主に間違いない巨体の女性が先に到着した西洋人に英語で九份のガイドをしています。
もう一人のスタッフはそれほど大きくはないチャビーな女性です。
ファーストストップバックパッカーホステルの一番の魅力は絶景よりもホスピタリティがあるゲストハウススタッフ
午前中に到着したので、部屋には入れず、鍵ももらえずで、予約確認だけして、現金で宿泊料500ドルと、デポジット500ドルの合計1000ドルを支払います。
そこから15分くらい、地図とかバスのパンフを使って九份の詳しいガイドをしてくれるのです。
一人一人のゲストに丁寧に時間をかけて説明してくれます。
ホスピタリティがあるゲストハウスのスタッフは台湾にはほとんどいません。
東南アジアにもほとんどいません。
日本だと結構いますが、日本以外のゲストハウスのスタッフは、聞かれれば手助けする、教えるという程度です。
こちらから聞く前に、観光案内をしてくれるという人はほとんどいないので、こういうホスピタリティがあるゲストハウススタッフがいると、クチコミ評価が極めて高いのは納得です。
僕は、ホテル予約サイトをチェックしただけじゃなくて、ホステルのウェブサイトも確認していたので、彼女たちがオーストラリアで2年間のワーキングホリデーを経験して自らもバックパッカーとしてホステルに泊まって旅をした経験も活かして立ち上げたということは知っていたし、その思いも書いてあったので、期待通りの人たちでした。
二人とも巨体ですが、比較しても巨体のスタッフは笑顔を見せることがなく愛想はないけどホスピタリティがあることは伝わります。
もう一人のやや小柄な巨体の女性は、いつも笑顔です。
前回はとりあえず、九份老街と山登りをしただけだったけど、ゲストハウススタッフからもらったバスのパンフで、行ってみたかったけど遠くで行けないだろうと思っていた場所に行けることがわかり、行ってきました。
九份に行って、その先のその場所まで行く人はいないだろうけど、珍しい景色の場所です。

ナンヤ ロック
夕方にゲストハウスに戻ると、またまたスタッフから手厚いもてなしです。
2種類の鉄観音茶をいれてくれて、台湾のお茶のレクチャーもしてくれます。
小さい器に入れてくれるので、がぶがぶお代わりします。
しばらくして庭をみるといつのまにか他の宿泊者も帰ってきているので、合流します。
西洋人一人、僕がチェックインした時に、直前にチェックインしてた人です。
それに中国人女一人に男二人のグループの計四人。
そのうちの一人とは、出かける前に会っていて写真をとってもらって少し会話をしていたので、
彼に Hi, again と言いつつ仲間に加わります。
西洋人はオランダでシェフをしている人で、中国人は広州の大学生。
ゲストハウスは西側、海が一望できる位置にあります。
この写真がゲストハウスからの景色になります。
この方角に西側なので
日中は快晴で、きれいなサンセットが観られると期待していたけど、いつのまにか曇ってきて太陽はどこかへ。
日が暮れるまで庭で話をして、みんなで九分老街に繰り出します。
台北に居ると、何人か集まっていっしょにどこかに行こうとかご飯食べに行こうということは滅多にないので、タイとかラオスに居るときのように、ゲストハウスで出会った世界の旅行者と出かけるのは久しぶりです。
九分老街の安いレストランでご飯を食べ、中国人の女の子が買ってくれたカットされたマンゴーをみんなでたべつつ、景色の良い場所をしばらくめぐり、最後はセブンイレブンでビールを買ってビューポイントで飲みです。
この日は世界の旅行者と出会って友達になっていっしょに楽しむという点では、僕の台湾滞在で一番楽しい日になりました。
ゲストハウスに帰ると、日本人の男子大学生が居ましたが、彼はゲストハウスに泊まるのも前日に続いて2回目。
英語はまったく話せないし話したこともない、でも話してみたいというので
彼を中国人3人に紹介し、仲間に加わりました。
日本人大学生は、中国人学生たちとの英語の会話がまったくわかりません。
僕は中国人たちに、日本人学生は英語の練習をしたいから英語で会話してくれ、と頼み彼らも話しかけてくれますが、日本人学生の英語力はかなり低く、外国人と話すのも初めてなので、くちごもってほとんど何も言葉を発することもできません。
女の子がシャワーに行く、と席を外したところで、カードゲームをすることにしました。
カードゲームをするには、ずっと会話をするわけではないので、日本人学生も楽しみながら交流ができるだろうからです。
途中でオランダ人も合流。
結局カードゲームをしていても、ほとんど言葉を発しなかった日本人学生でしたが、彼にとって始めての外国人との交流は、何かのきかけにはなったのかなと思います。
台北のホテルに居ると、世界の旅行者と出会って話をする場所は当然屋内の共用スペースなので
九分のファーストストップバックパッカーホステルみたいに、すばらしい景色を共有したり、いっしょに街歩きをしたりすることはできないので、やっぱり街中のゲストハウスより、島とか山のなかのゲストハウスで暮らす方が世界の旅行者と出会って友達になって楽しめるよね、とあらためて実感しました。
今回の台湾滞在は6週間。
あと2週間で台湾を離れます。
2017年10月からはフィリピン初上陸です。